東野圭吾『宿命』講談社,1993

宿命 (講談社文庫)高校時代の初恋の女性と心ならずも別れなければならなかった男は、苦闘の青春を過ごした後、警察官となった。男の前に十年ぶりに現れたのは学生時代ライバルだった男で、奇しくも初恋の女の夫となっていた。刑事と容疑者、幼なじみの二人が宿命の対決を果すとき、余りにも皮肉で感動的な結末が用意される。

書店のオススメコーナーにあったので、手にとって見る。東野作品は初めてだが、なかなか面白かった。男と男の対決モノはよくある話だが、この作品ではライバルの瓜生直明がいい味を出している。他の東野作品も読んでみようかなと思う。