アスキー書籍編集部『蘇るPC-9801伝説 永久保存版』アスキー,2004

蘇るPC-9801伝説 永久保存版―月刊アスキー別冊

20年の長きにわたって日本のビジネスとホビーを支えてきたNECPC-9801シリーズ。その製造中止が2003年9月30日に発表されました。このマシンでプログラムを憶えた方、ゲームに熱中した方、PC-9801シリーズへの接し方は人それぞれ異なったと思いますが、「ありがとうPC-9801」という思いは共通しているのではないでしょうか。ユーザー1人1人に熱い思い入れのある、このパソコンが今、月刊アスキー誌面とエミュレータで蘇ります。

うぅ、懐かしい・・・。

思えば中学校の頃に買ってもらった"NEC PC-9821 Cb2/B"(通称キャンビー)が、私の電脳生活の始まりであります。言うなれば親みたいなものです。ありがとう98シリーズ・・。

CPUはi486DX2の66MHz、搭載メモリが8MB。Windows95を載せたせいで不足に感じたメモリを増やすために、追加の8MBのメモリを、25000円近く払って買ったことがあります。今じゃ考えられない価格ですよ、25000円出せば下手すりゃ1GBのメモリが買える時代なんですから。

それでもスペックには満足でした。実は、キャンビーシリーズはパソコン画面にテレビが映せるのですよ。チューナーボード付きでしたから。プリインストールされたWindows3.1上にTVを映すプログラムがあって、それで見るわけです。それが楽しくて楽しくて・・、画面のキャプチャもできましたし。さすがに今のHDD録画みたいなことはできませんでしたけどね。

98で動作するゲームの中でも、"Super Depth"や"nyahax'93"などを作った有名なクリエイター集団"Bio_100%"へのインタビューも載ってます。98に思い入れのある方はこの一冊、永久保存版かもしれません。