ウィニー、秘密文書、名簿など流出

四月三十日付けの朝刊トップにようやくウィニーキンタマウィルスの被害に関する記事。京都府警の話もいくらか触れられているが、多くの人はもはや忘れていたであろうな。あの事件の続報はどうなったんだろうか?

社会面には同記事に関する解説と関連記事。解説にはユーザー側の倫理観、技術的知識の欠缺を指摘した上で、使用責任の自覚が必要だとしていた。

この解説、正論ではあるが、状況に対する理解不足と無知を曝け出してるに等しい。そもそもウィニーを使ってるユーザーに、倫理を説くなんてナンセンスだ。ny使う目的なんて、およそ著作権に抵触するようなことがほとんどなんだから。それともポエムを流せっていうのか?そりゃー確かに少なくとも倫理には反しないだろうなぁ。

それと技術的知識の欠缺を問うのもおかしい。ウィンドウズを使うのにあたって、ウィルスを自己防衛できるほど知識を持って使ってる人もいなければ、そうである必要もない。それと同じことで、知識を具備するべきだとしたら、ソフトウェアは須くオタクにしか使えなくなってしまう。

というか使用責任なんて言うのはおかしいのではなかろうか。nyは使用しただけで違法あるいは虞犯だったはずじゃあないのか。そうだとしたら使用責任以前の問題だと思うのだが。

いずれにせよ、今回で最も重要なのは、警察などの政府機関の人間でも(当たり前の話だが)nyを使っているということだ。ウィニーというソフト名ばかりが取り沙汰されて、問題の本質を見失うようなことはあってはならないと思う。