『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 ― 知的人生設計入門』続き

これ読み終わりました。中身は、誇張も結構あると思うけど、身も蓋もない書き方で暗澹たる気持ちになれます。面白いところ抜粋しときましょう。

資産形成への最短距離は、収入を増やして純利益を確実に積み上げていくことです。世界一居住費の高い国で一人暮らしをしたり、世界一人件費の高い社会で専業主婦を養うことは、究極の贅沢です。

あなたが仮に、一年間働いて年500万円の収入を得るとします。市中金利を1%として、資産運用で500万円の利益を得るには5億円の元本が必要です。あなたの能力を一種の株式と考えれば、その価値は5億円ということになります。(中略)資産運用の初期においては、金融資産に投資するよりも、人的資本に投資した方が合理的です。

保険は損をする可能性が高い商品ですから、最低限の保障さえ確保できれば、それ以上は無駄です。(中略)有り体に言ってしまうならば、死亡保険とは、扶養家族の多い低所得者向けの金融商品なのです。

保険というのは一種の宝くじで、本人の意思に反して都合の悪いことが起きた時に、保険金という名の“賞金”が支払われます。(中略)しかし失業保険では、そもそもこの保険の要件が満たされていません。自分の意思で会社を辞め、保険金を請求することができるからです。これでは好きなときに当たりくじが引けるのと同じです。(中略)自分の意思で好きな時に保険金を受け取れる失業保険は、そもそも保険ではなく、年金ないし積立金の一種と考えるべきです。

日本では、サラリーマンが会社を通さず、自分で税を申告することが認められていないからです。このような国は、世界でもほとんどありません(給与からの源泉徴収は多くの国で行われています)。
言うまでもなく、これは明らかなプライバシーの侵害です。本来、従業員の配偶者の有無やその年齢、扶養者との関係、家族構成などを会社が知る権利はありません。(中略)人権にうるさい日本の進歩的マスメディアが、なぜこんな大規模な人権侵害を放置しているのか不思議です。

紹介して分かるとおり、どっちつかずの答えは出てないので、断定形で非常に分かりやすいです(笑)。結局はこれを基にして自分がどう判断するか、って話なんだけどね。難しいね。